こんにちは!liang です。東京では本当に多くの中国人観光客を見かけるようになりました。お店や駅で彼らがよく話す中国語に、金額の数字があります。彼らが仲間内で話す金額を聞いていると、どの商品に興味を持っているのか、それが彼らにとって高いのか安いのかなど、いろいろな情報を得ることができます。中国語の数字だけでも聞き取れるようになれば、「おもてなし」をするうえできっと役に立つと思います。
中国語の数字は、マージャンをやっている人にはおなじみかもしれません。あるいは飲料メーカーのコマーシャルで「イー・アル・サン・スー・ウーロン茶」というのを聞いたことがあるかもしれませんね。
まず、中国語の 0 から 9 までを見てみましょう(併記しているカタカナは実際の音とは異なりますが、発音のご参考まで)。表記は日本語とだいたい同じですね。いくつ知っていますか?
- 零 : líng (リン)
- 一 : yī (イー)
- 二 : èr (アル) / 两 : liǎng (リアン)
- 三 : sān (サン)
- 四 : sì (スー)
- 五 : wǔ (ウー)
- 六 : liù (リウ)
- 七 : qī (チー)
- 八 : bā (バー)
- 九 : jiǔ (ジウ)
「零」(ゼロ)は「一」~「九」と連用する場合、「〇」を代わりの表記として使うことができます。「〇」は中国語の辞典で親字項目にもなっている、れっきとした漢字なのです。なお、2 を表す「二」と「两」はケースによって使い分けますが、ここでは説明を省略します。
次に、十、百、千、万の位を表す中国語を見てみましょう。
- 十 : shí (シー)
- 百 : bǎi (バイ)
- 千 : qiān (チエン)
- 万 : wàn (ワン)
こちらもわかりやすいですね。なお、100 と 1,000 を表すとき、中国語では「一百」「一千」のように「一」が必要で、日本語のように省略しません(日本語でもあえて「一千」〔いっせん〕を使うケースはありますが)。
10,000 はもちろん「一万」ですが、これは日本語でもふつう「一」を省略せず、「一万」(いちまん)としますね。「十」は「一」を省略可能で、13 なら「十三」になりますが、数字の途中に出て来る場合は省略しません。
たとえば 1,111 は以下のようになります。
一千一百一十一 (イー・チエン・イー・バイ・イー・シー・イー)
では 101 はどのように表すのでしょうか。日本語なら「百一」(ひゃくいち)ですね。中国語では以下のようになります。
一百零一 (イー・バイ・リン・イー)
「零」がありますね。中国語では、三桁以上の数字の間にある 0 は省略しないのです。
では、1,001 はどうでしょうか。
一千零一 (イー・チエン・リン・イー)
「零」は入っていますが、ひとつだけですね。0 がいくつ続いても、入るのはひとつだけなのです。この「零」は、「1,000 と 1」の「と」のようなものだと考えるといいかもしれません。
さて次に、以下の中国語を見てください。どんな数を表すでしょうか?
四百八 (スー・バイ・バー)
日本語なら「よんひゃくはち」(408)と読めますね。でも、中国語では 480 になるのです。「四百八十」と同じなのですが、中国語では最後の桁や単位がなく、なおかつ間に 0 がない場合は省略できるのです。※ 以下の [ ] は省略可能。
四百八[十] (スー・バイ・バー[・シー])
一千三[百] (イー・チエン・サン[・バイ])
一万八千零四十 (イー・ワン・バー・チエン・リン・スー・シー)
上から 480、1,300、18,040 になります。なお、「四百八十张」のように数量・単位を表す語(「张」は枚数などを表す)が続く場合は、この「十」を省略できません。
いかがでしょうか。ちょっと複雑だったかもしれませんが、中国語の数のルールは英語に比べればはるかに日本語に近いですし、慣れればそんなに大変ではありませんよ!
photo : “32 Hours in Tokyo” by Freebird