Weird, odd, peculiar! strange 以外の「変な」「おかしい」英語と不思議な人

5月 12th, 2015 | Posted by maggy in 小ネタ

こんにちは、maggy です。今年のゴールデンウイークは格別に過ごしやすい天気でしたね。あたたかくなるとおかしな行動をする人が増えると聞きますが、ポカポカした陽気のなか、鼻歌交じりに散歩をしていたら、「わたしもそんな気持ち、分からなくもないわ~」なんて思ったりしました(もうすぐ台風が来るみたいですけど……)。

さて、おかしな変なと表現したいときの英語として、すぐに浮かぶのは strange なのではないでしょうか。しかし strange 以外にも、英語にはさまざまな表現があります。

そこで今回は、「変な」「おかしい」ことを表現するためのさまざまな英語をご紹介します。気に入ったものを使ってみてください。例文として、ロンドンに住んでいたとき、ちょっと変わった人に遭遇した実体験も、二つご披露します……。

体験談 その1

ロンドンで、夜遅くに帰宅したときのこと。もうあたりは真っ暗。すると通りかかった駐車場の隅の暗がりに、杖をついたボサボサ髪の、ちょっとおかしな風貌の男の人(a weird looking guy)が立っていました。

歩道にいるわたしと目があった瞬間。男が急に杖を握る手を離したので、杖が地面の上に「ガチャン!」と音を立てて落ちました。男は杖を指さしながら、わたしに向かって「もっと近くに来て、この杖を今すぐ拾って」とでも言いたそうなジェスチャーをしてきます。

どことなく不自然で、変な行動(the odd behaviour あるいは the peculiar behaviour)でした。顔つきから異様な雰囲気(strange atmosphere)も……。

そこでわたしは目をそらして、その場を去りました。ずいぶん遠のいたあたりで振り返ってみると、男が自分で杖を拾って、飄々と歩いている姿が見えました。

※ behaviour は、イギリス英語の綴り。アメリカ英語では behavior

いかがでしたでしょうか。strange 以外にもweirdoddpeculiar の 3 つを使ってみました。英語教師のイギリス人に聞いたところ、これらの使い分けは個人の好き好きだそうです。日本語で「おかしいね」と言ってもいいし、「変だね」と言ってもいいのと似たようなものでしょうか。ただ不審者、見慣れない人を stranger と言うように、strange には「見慣れない」という意味が強いそうです。

また、「怖かった!」は “I was scared!” または “I was completely freaked out!” などと言います。もっとも、皆さんにとって、あまり使う機会がないと良いのですが……。それにしても拾ってあげるために、あのとき暗がりに向かったら、わたしはどうなっていたんでしょうね。

では、もう一話。

体験談 その2

ロンドン初夏の昼下がり。高級街を歩いていたときのこと。狭い道で前方から、花柄の美しいワンピースを着て、書類がたくさん入ったカバンを抱えた女の人が歩いてきました。痩せて少し神経質そうな顔つきで、何かブツブツと、独り言を言っているようでした。

女は、わたしの横を通り過ぎようとした、その瞬間。

「…..Ahhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhh!!!(ア―――――――――――!!!)」

いきなり地面と空に向かって、叫び出したのです。そしてわたしの方を向いて、こう言いました。

Excuse me!? Can I punch on your face to release my stress!? So I can say “Thank you” to you!(すみません! ストレスを解消するために、あなたの顔を殴ってもよろしいですか!? そうしたらあなたにありがとうと言いますので!)

……呆然ボーゼンでした。幸い、周りには何人か通行人がいました。皆に見守れられながら、女と対峙。緊張が走りました。女は動きません。

わたしは何も見なかったかのごとく、忍び足でその場を去りました。幸い、追いかけられることもなく、何事もありませんでした。

彼女は身なりは良く、そんなに weird looking でもなかったので、意外でした。また、無事だったからこそ言えることですが、彼女がストレスでプッツンしていても、なおも礼儀正しい言葉遣いだったことがおかしかったです。キレても英国淑女って、すごいなぁと変に感心しちゃいました。イギリス人の友人にこの出来事を話したら、”That’s funny!(おもしろおかしい!)” と笑っていました。

ですからこれは「変」というよりも、funny(おもしろおかしい)話でしょうか。どうしようもないほどに、ストレスが溜まっていたんでしょうかね。先の男も、単におつかれ気味で、杖を拾ろうと思えば拾えるけど、拾ってもらいたかっただけなのかもしれません。今となってはわからないので、mysterious(不思議)な話でもあります。
※ 日本では、「おもしろい」 = interesting と習うことが多いですが、これは「(興味深いという意味で)おもしろい」ということになります

そうそう。会議や商談などのビジネスの場面で、「それはおかしい……」と思ったとき。スマートな英語ネイティブのビジネスパーソンは strangeweird といった直接的すぎる言葉は使いません。

そういうとき、彼らはよくこんな表現をします。

Well, that’s interesting.(それはおもしろいですね。)

That sounds unique.(それはユニークですね。)

もしもいぶかしげな顔でこう言われたら、内心「この人、おかしい……」とか「変なこと言うヤツだな……」ぐらいは思われている可能性があります。まあ、文脈やお互いの人間関係により、

Mmm……that’s weird.(うーん、変だねぇ)

……とも言いますが、これはある意味、(大半の日本人が感じる)京言葉のような婉曲的な表現なのかもしれません。

そういうときは……スピーキングに自信のある方以外は、余計なことは言わずに、静かにその場を去ってください。そして「スピード翻訳」などを活用して、相手を説得できるだけの英文翻訳の資料を一式そろえてから、再挑戦してくださいね!

photo : “Untitled” by Nicolas DECOOPMAN


You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 Both comments and pings are currently closed.