国際的なパーティーのあいさつはキス、エアキス、ハグ、握手、それともお辞儀?

12月 24th, 2014 | Posted by maggy in 小ネタ

こんにちは。maggy です。仕事でもプライベートでも、日本と異なる文化を持った人とパーティーで会うとき、あいさつに戸惑うことがありませんか。今日は、そんなノンバーバル(非言語)コミュニケーションのお話を少々。

わたしは以前、イギリスに住んでいましたが、パーティーで初対面の人とのあいさつでは、いつも混乱の嵐でした。例えば、年配の参加者が多いフォーマルなクリスマスパーティーに出席したとき。初対面でもお互いにキスをするんです。

しかも、これがバラエティ豊か。片頬だけキスをする人もいれば、両頬ともする人もいます。本当に唇をブチュッ~とつけてくる人もいれば、音だけチュッと軽く出してキスしたふりをする air kiss(エアキス)をする人もいます。

20 代~ 30 代が多いパーティーでは、hug(ハグ) = 抱擁high five(ハイファイブ) = 日本で言うところのハイタッチをしてくる人の方が多かったように思います。※ハイタッチは和製英語です。

いつも、相手がどう出てくるか様子を見て、ワンテンポ遅れて応対していました。「これが日本式です」とお辞儀をしてもいいとは思うのですが、せっかくキスしてくれるに対して、ちょっと冷たい印象にならないか不安です。

あるパーティーでは、初対面のおじいちゃんがタコが吸い付くように(もっと若かった頃の)わたしの頬にず~っとキスをしてきました。(さすがに長いような……?)と思っていたら、奥さんのおばあちゃんが「こらアンタ、何してんの!」と激怒していました。一瞬、伝統的な英国紳士式スタイルかと思って判断に迷っていたのですが、違いました……。

思い切ってイギリス人に聞いたことがあります。「初対面のあいさつは、一体どう判断したらいいの?」と。すると、こんな回答をいただきました。

実は、わたしたちもどうしたらいいか、分からないの

というのも、イギリスとひと言でいっても移民も移民の子孫も多く、長らく外国にいた人もいるため、相手がどんな文化を持っているのか、初対面では判断できないのだそう。もちろん、世代の違いもあるそうです。

初対面では相手がどう出てくるかを観察し、覚えたら、次は「この人は両頬にエアキス」などと覚えていくのだそう。親密度によって、次第にあいさつを変えたりもします。

「そういえば A さんはずっとフランスにいたから、フレンチ式なのか本当にキスしてくるわよね」「B さんは昔から握手だけよね」などと、その後、伺ったお二人は議論が弾んでいたようです。ということで、誰も分からないことなので「日本人だからお辞儀」でもいいし、相手の文化に合わせても、どちらもいいのはないではないでしょうか。

日本でも、「日本人」とひと言で言っても、いろんな文化背景を持った人が共存する時代になりました。わたしはイギリスから帰ったばかりの頃には、ついハグをして友人知人を硬直させ続けていたことがあります。最近は空気を読んで自重していますが、ちょっと物足りない感じも。我慢してきたせいか、そろそろサンタの格好をして、町中でフリーハグでもしたい気分です。

楽しいパーティーになりますように!

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photo : “No title” by John of Austin


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