英国のオンラインテレビ出演で噛み噛み赤っ恥!

10月 7th, 2014 | Posted by maggy in 小ネタ

こんにちは、maggy です。実りの秋に食欲の秋。しかも海外から帰国したばかりですから、日本の食べ物がおいしくてたまりません。

先日、都内商店街で秋の味覚を物色していたところ、グルメ番組のロケ班らしき人たちが街頭インタビューを行っていました。テレビ出演を頼まれましたが、すみません。「栗団子を手にテレビに出てたでしょ?」なんて、田舎の遠い親戚あたりに言われるのはごめんですから、お断りしてしまいました。

さて、おいしい食べ物には目のないわたし。英国では、Taste of London(テイスト・オブ・ロンドン)というフードフェスティバルに行ったことがあります。ロンドンの五つ星レストランや注目の食材が一堂集まります。※英国観光庁さんの公式ブログで、当日の様子をリポートしたこともあります。詳しくはこちら:Friday Food Club ~ イギリスのフードフェスティバルに参加しました!(Britain Park)

会場にはテレビ局の人たちもたくさん来ていました。わたしが絶品な英国チーズの試食を堪能していたところ。突然、大きなカメラを持ったお兄さん二人組に話しかけられました。

「君、このイベントは何回目?」
「イギリス料理は好き?」
「自分のこと fine dining lover(美食家)だと思う?」

日本では世界のさまざま国の食が手軽に手に入りますよね。各国のバラエティを楽しんできたし、舌が肥えているでしょうから、外国に比べて、現代日本人は総じて美食家なのではないかと思います。ということで、わたしも自称・美食家ではないか……というウンチクを語りました。

「いいね、よし。じゃあ今のセリフ、このカメラとマイクに向かって言ってくれない? こんな感じで。

“I’m from Japan. I’m a fine dining lover because I enjoyed the variety of food.
(わたしは日本から来ました。多様な食事を楽しんできた美食家です。) 」

異国ならば、テレビに出演しても日本の誰の目にも触れることはないでしょう。旅の恥はかき捨て。意を決して大きなレンズに挑みました。

「あ、あいむ…あ……だ、ダイイング、ファイン、ラバー! あれ? ファイン、ダイイング、ラバー! え? ファニング、ダイン、ラバー???」

緊張のせいか、fine dining lover(美食家)の部分のダイニング(dining/食事をする)を、ダイイング(dyeing /死にかけている)だとか、fine と dining が混じってファニングだとか、何度も言い間違ってしまったのです。皆さんも口に出して言ってみてください。言葉遊びのように、非常に言いにくいのです。

「O.K. 落ち着いて。fine dining lover、fine dining lover。さあ、繰り返して」

20 回くらい練習させられましたでしょうか。無事に撮影を終えたとき、あまりの嬉しさにお兄さんたちと飛び上がって喜びました。ああ、fine dining lover!  私はこの言葉を、一生忘れないでしょう。

すると突然、お兄さんたちが名刺を渡してきたのです。

「僕たちはフードブロガーで、グルメのオンラインマガジンとテレビ番組を作ってるんだ。検索してみて、“Fine dining lovers” って。」

彼ら二人の正体は、有名フードブロガー。彼らが運営するサイト(ウェブマガジン)の名前が Fine Dining Lovers(https://www.finedininglovers.com/) だったのです!

この 2 人、この後も次々と来場者に声をかけていましたが、彼女彼らもまた、噛み噛みだったのでした。さてはサイト名を何度も言わせることで覚えさせ、さらには番組の収録と宣伝を兼ねるという戦略だったのでしょうか……? 

怖くて未だに、自分の放映姿は確認しておりません。

おまけ :「スピード翻訳」は、お客さまにサービス名を何度も言わせたりはしませんが、翻訳が必要なときは思い出してくださいね。


You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 Both comments and pings are currently closed.