こんにちは、maggy です。新年度を迎えて、オフィスでデスク周りの模様替えや、オフィス用品を整理する方も多いのではないでしょうか。
ところでノートパソコン、ホチキス、セロテープ、クリアファイルなど、オフィス用品にはカタカナ用語が多いですね。英語だと思ってそのまま使うと、通じないものも多いことはご存知でしたか?英語とまったく違うものや、あるいはアメリカ英語とイギリス英語では違うものがあります。
そこで今回は、日本人が間違えやすいオフィス用品の和製英語を 10 個ピックアップしてみました。「あれ、なぜか通じない?」「この国にはないの?」なんてトラブルを防ぎましょう。
① ノートパソコン = laptop(ラップトップ)、notebook(ノートブック)
英語ではディスプレイと本体を一体化して持ち運べるようにしたコンピュータのことを laptop(ラップトップ)と一般的に呼びます。小型の膝(lap)の上(top)の上で使う PC という意味です。
Notebook Computer または Notebook PC(ノート型のコンピューター)を短くして notebook(ノートブック) とも言います。厳密には laptop よりも小型の PC を指します。
なお、デスクトップ型パソコンは Desktop PC または Desktop Computer です。
② ホチキス/ホッチキス = stapler
日本ではホチキス、あるいはホッチキスと呼ばれる紙に針を刺し通して紙を綴じる文具は、英語では stapler と呼ばれています。「コ」の字のあの針が staple です。
ホチキスという名称は、明治時代にアメリカから初めて輸入されたステープラーを生産していたのが E.H.ホッチキス社だったことから、「ホッチキス自動紙綴器」と呼ばれ、その名前の一部が普通名称化したものです(参考:ステープラー – Wikipedia)。
③ セロテープ = scotch tape(米)、sellotape(英)
セロテープ(Sellotape / cellotape)はセロファンを素材にした粘着テープ (cellophane tape)のことですが、これは元々イギリスで 1937 年に商品化されたもので、セロテープ社の商標登録されていますが、この手の商品は一般的に Sellotape として認知されています(単に tape と呼ぶこともあります)。商標登録するために、cellophane の c を S に変更したのだとか。
でも、これはイギリスの話。アメリカでは一般的に scotch tape(スコッチテープ)と呼ばれています。これは、3M 社の登録商標です。
日本では、戦後に国内生産されたセロファンテープを「セロテープ」と呼び、ニチバン株式会社が商標登録しています。それが現在では、普通名称化したようです(参考:セロテープ – Wikipedia)。
④ シャーペン = mechanical pencil(米)、propelling pencil(英)
シャーペンは sharp pencil の略ですが、これは和製英語。普通の鉛筆と違って、いつも先がとがっていることを売りにした Eversharp Pencil (米) / エバー・レディ・シャープ・ペンシル(日)という製品が元になっているようです。アメリカでは主に mechanical pencil、イギリスでは propelling pencil と呼ばれています(日本で言う「繰り出し鉛筆」ってやつでしょうか)。単に pencil と言うこともあります。
⑤ ボールペン = ballpoint pen
先端(point)に小さな球(ball)がはめ込まれており、筆圧で球が動いてインクが出ることから、ballpoint pen(ball-point pen)と言います。単に ballpoint あるいは pen とも言います。
⑥ メモ帳 = memo pad、notepad
pad とは用紙をのり付けして一枚ずつはがせる「つづり」のことです。
⑦ クリアファイル = clear file folder
資料などを入れておく、プラスチックの透明なファイリングする文具ですが、英語ではあの入れ物は file(document) folder(フォルダ)です。 透明なものは clear file(document) folder になります。
⑧ スケジュール帳 = appointment book(米)、diary(英)、planner、organizer
アメリカでは主に appointment book、イギリスでは diary と言います。planner や organizer とも呼ばれます。
⑨ 消しゴム = eraser(米)、rubber(英)
erase = 消去する、rub = こする、という動詞から来ています。
⑩ コンセント = 差し込む部分が plug、差込口は outlet(米)、 socket(英)
日本人だと「ホチキス(Hotchkiss)はどこですか?」などと、つい言ってしまいがち。ちなみに rubber は日本人が苦手な発音記号が詰まっているので、なくなったときに、「うぇあいずまいらばー?」をちゃんと発音しないと “where is my lover?” と聞こえるとか。オフィスで (Hotch)kiss や lover を探すあやしい人にならないよう気を付けましょう!
photo : “Office Supplies” by Joe Mazzola