中国で 11 月 11 日は何の日?

11月 11th, 2013 | Posted by liang in 小ネタ

'Pocky Chocolate' by maria

こんにちは!liang です。日本にはユニークな記念日がたくさんありますね。11 月 11 日が「ポッキー&プリッツの日」(スティック状菓子のポッキーとプリッツが「1」に似ており、それが並ぶことから)というのは聞いたことがありましたが、この日が「いただきますの日」(「1」を箸に見立てている)になっているというのは最近知りました。

中国では、11 月 11 日は「光棍节」です(「」は「節」の簡体字。記念日を表す)。若い人の間では、彼氏や彼女がいない境遇を祝う日とされていて、そういう人たちが集まって楽しく過ごすなどするようです。もちろん法律で定められた公式な記念日でも伝統的な祝祭日でもなく、「情人节」(バレンタインデー)のような非公式で新しいものです。なお、この日は一部の中国人男性の間で某日本人女優の誕生日としても知られているようです。

光棍(儿)」はもともと男性独身者という意味ですが、この記念日は女性も含むようです。記念日の由来は諸説あるようですが、「」は棒という意味があるので、棒のような形の「1」が並ぶ 11 月 11 日と結びついたのかもしれませんね。

インターネット掲示板の「光棍节」のスレッドには、この記念日に乗じて恋人を求める人の書き込みがたくさんあります

天猫(TMALL.COM)の「双 11」キャンペーン

そんな「光棍节」ですが、ここ数年は「ネットショッピングの日」として知られるようになっています。中国のインターネットショッピングモール大手「タオバオ」(淘宝)が、「光棍节」にからめてセールを始めたのがきっかけのようです。その後、多くのネットショップもこの日を「双 11」(「」は「ふたつの」という意味)と呼んでキャンペーンをするようになり、大変な盛り上がりを見せるようになりました

双 11」はネットショップ各社が大幅な値引きをするので、楽しみにしている中国人も多いようです。知り合いの中国人は「当日午前 0 時の少し前からパソコンの前で待機して、0 時になったら目当てのユニクロのセール品を急いで買い込み、そのあと寝る」のだそうです。

2012 年の「双 11」で、タオバオは 191 億元(約 3,000 億円!)という驚異的な取引額を記録しました。そんなタオバオへの出店を検討している日本企業(あるいは個人)も多いのではないかと思いますが、商品名や商品説明の中国語化には苦労しそうです。インターネット上には無料の自動翻訳(機械翻訳)サービスもありますが、日本語から中国語への翻訳については、その品質に不安が残ります。商売をするならやはり信頼できるプロにお願いするのがよいでしょう。
※ 2013/10/28 現在のレート(1 元 = 16.04 円)での概算

もうすぐやってくる 2013 年の「双 11」に向けて、ネットショップ各社は「双 11 来了!」(11 月 11 日がやってくる!)と宣伝して盛り上げていますが、もともとの「光棍节」の影がだんだん薄くなっているのが気になります……。

おまけ :「スピード翻訳」では、中国語⇔日本語の翻訳案件も承っております。インバウンドマーケティング、アウトバウンドマーケティングのどちらにもご活用ください!

photo : “Pocky Chocolate” by maria


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